牧場物語つながる新天地日記2

研修期間を終えて、今は自宅改装の為に小さな木材15本と小さな石材15本をせっせと集め中。
研修期間中に育ていたカブの収穫ができたから出荷したいけど…貿易がこないから出荷できない。
毎日川に潜ってるからレンガ石や魚、貝類やウニ…鉄、たまに宝石が手に入ったりもするので使い道がだいぶ先のもの以外は出荷かな。
鉄は近いうちにピッチフォークを作るから最低5個は入手しないと…。
あとシードメーカーを作るにはカブの種が5個いるらしい。道具箱だったかな?あそこにカブの種5個入れておくかな。
とりあえず小さな石材を手に入れる為に時間と体力が許す限りハンマーでひたすら岩を叩く。
けど…黒い石材とかは、後々使うにしても今はいらないから整理箱にしまっておくかな。
じゃがいもの種を3つ植えて、桃の種は4つ、カブの種も2つぐらい植えたかな?
それだけで畑はいっぱい。
岩が邪魔してるから今の岩を叩き終わったら次は畑の岩も叩かないと…
あとは虫とかも結構捕まえては出荷してる。
魚はミニの魚やコイは出荷かな。
…それにしても今日で3日目じゃないかな?
次の貿易はいつくるんだろう…
お金が足りなくなってきたからレストランで食事をするお金が…回復できないと資材が集まらない。
巡り巡って牧場生活が滞るわけですな…非常に困るッ!!

牧場物語つながる新天地日記1

ダウンロード版は容量が結構いるので1週間前にパッケージ版を購入した。
最初からプレイするが、新米牧場主モードにして女の子でジルという名前にした。
まだ研修期間中でできることは少ないけど…
たしか、ミステルくんはミルクでクラウスは野菜か果物。
フリッツは昆虫か魚、だけど焼き魚は嫌いらしいからそのままの魚かな。
2年目の春に初登場のカミルが本命だけど…ハーブティーとかピンクローズとか入手が簡単なものではない。
1年目のうちにシードメーカー…種を作る機械を用意したり、ハーブティーの材料を集めたりとかしておかないとなぁ…
あと普通の住人だとエッダがカブが好きだから余ったカブをあげるのもいいかな。
とりあえず研修期間が終わるまでは毎日住人に話しかけて愛情度を上げていかないとね。

君を守りたくて⑤(鷹司正臣×ジル)

03.正臣の朝の日課
ジルが鷹司家に来てから数日が経過した。
彼女は大人しい女性だった。
1度、部屋まで様子を見に行ったのだが、
静かだった。
というか、何もせず1日中ぼんやりしているらしい。
ベッドに座り込んだまま夜が過ぎたと聞いた時は流石に焦りを禁じ得なかった。
ご飯を食べてないのか!?と以前、聞いたら…
食べる習慣がない、と答えられた。
まず普通の回答は期待できないと俺は彼女が鷹司家に来て3日目で思い知らされた。
そんな彼女だから、放っておけず、
最近の俺の日課は彼女と行動することになっている。
兄にも何も食べない、何もしないのは流石に心配だと言っていたこともあり…
朝、起きて着替えを済ませた俺はジルの部屋に向かう。
使用人にちらっと聞いたが、着替える習慣がないので使用人の度肝を毎回抜いてくれる困ったお嬢さんと噂されている。
ノックをして部屋に入ると、ベッドに座り込んだままのジルがいた。
気配に気づいたのか、俺の方に視線を向けては、首を傾げただけの反応。
俺は、乾いた笑いを溢す。
「おはよう、ジル。…よく眠れたか?」
そう俺が彼女のとなりに座ると、こてんと首を傾けた。
「…正臣、おはよう。きっと眠れたと思う」
相変わらず珍回答だった。
なぜ、きっとなのか。
そっとジルの手に手のひらを重ねればピクリと反応した。
ジルは暴力を一身に受けていた為、触れられるのに慣れていない。
これから人と関わることがあるかもしれないのに、触れられる度にビクついては困ると兄は言っていたので、慣れる練習を実践中。
…怖いのかもしれないな。
彼女にとって触れられることは=暴力になっているのだろう。
だからこそ、身体がビクついてしまう。
現に何度俺が優しく触れても過敏な反応をするのだから。
「ジル、今日は、何しようか?」
「ん…なんでも、構わない」
とりあえず、朝食を取ろうと、彼女の手を取る。
少しは、俺に対して心を許してくれているのだろうか?
きゅっと俺の手を握るジルの手に力が込められていた気がした。

君を守りたくて④(鷹司正臣×ジル)

02.虐げられた彼女
兄からの説明に絶句した。
実の父親に殺されかけ、
預けられた施設では日常的に職員のサンドバッグになり、
やっと見つかった新たな家族に衰弱するまでに暴力を受けた。
そうしてやっとまともな俺の兄に拾われたということか。
ぼろぼろのシャツにジーパン。
そして、身体中には痣や切り傷が見え隠れした。
顔だけは受けていないところを見ると、今まで暴力を振るった男たちはそういった性癖なのだろう。
俺はさすがに不憫に思い兄を見遣ると、兄はにこやかに微笑み
「お名前、言えるかな?」
優しく話しかける兄に彼女は俯いたまま名を告げた。
「…ジル」
随分、変わった名前だと思った。
見た感じ、外人やハーフでもないようで、
とりあえず、俺は彼女の前に手を差し出し、挨拶をした。
「鷹司正臣だ、今日からよろしく」
首を傾げる彼女に俺は空いた片方の手で傷だらけの彼女の手を持ち上げ、握手をさせる。
「これが握手だよ。挨拶では大抵する作法だから」
そう俺が説明すれば、俺の手を握り返したので俺も握り返してみた。
これから長い付き合いになるであろう彼女と俺。
願わくば彼女が2度と虐げられないことを。
無機質な世界と血塗れた世界で生きていた俺とジルの共同生活が始まったーーーーーー

君を守りたくて③(鷹司正臣×ジル)

01.兄の気まぐれ
いつものように自室で読書に耽る。
夕食も終えて、いつもならいつ帰宅するか分からない兄が珍しく早くに帰ってきたことを知らされた。
兄は俺の自室に入ってくるなり開口一番ににこやかに俺に言い放った。
「拾いものをしたんだ、仲良くしてやってくれ」
兄の発言に俺は推測した。
拾いもの、仲良く…
要するに動物か何かでも飼うことにでもなったのだろうか…
兄は突然思い立って行動を起こすことが多々ある。
まぁ、その斬新な発想と他にはない行動力が藤城学園をあれほどに大きく、そして有名な学園になった所以ではないだろうか。
平凡でありきたりな理事長だったら平凡な学園だったかもしれない。
まぁ、普通の高校と違い行事ごとが半端なく多いので、学園の理事長である兄は常に多忙だ。
…だからだろう心配性な兄は自宅で1人で過ごす俺を気にかけた結果…と俺は思っていた。
実際に拾いものに対面した時に俺は微笑みは崩さず、兄に聞いてみた。
「兄さん?…これはどういうことか聞いてもいいのかな…?」
兄の気まぐれは今に始まったことではない。
拾いものをしたところで、なんら不思議には感じない。
…それが犬や猫、動物ならば。
俺が対面した兄の拾いものは間違うことなく、人間だった。
「もちろん。お前にも説明するつもりだからね」
優しく微笑む兄に俺は今度こそ深く溜息を漏らしたーー

君を守りたくて②(鷹司正臣×ジル)

00.無機質な世界(鷹司正臣視点)
それは幼い頃からそうだった。
「あいつはいつも1番だ」
そう言われ続け、事実…俺は常に1番を手に入れていた。
…そう、例え望まない1番だとしても。
周囲からの期待に俺は苦労することなくこなした。
けれども、そんな人生にただぼんやりと思う。
ただ型に嵌る日々…鷹司家の人間として、求められるがままに生きていく…
嫌とは思わない。
異母兄弟である兄からの愛情を注がれて育ってきて、そんな兄の力になりたいとも思う。
けれど、ただそれだけ。
やりたいことも夢もない俺はただぼんやりと生きているだけ。
物欲もない俺は買い物もしない。
時々、大量に弟のために買いに行く兄を見送る。
俺にとって俺の取り巻く世界は酷く無機質に感じる。
絶望も感じないけれど、希望も感じない。
ただ息をするように日々を過ごしているだけ。
そんな彩りのない世界。
この世界に色が塗られることはきっとこの先もないだろう。
空虚に手を伸ばして、そんなことを感じた昼さがりだったーー

君を守りたくて①(鷹司正臣×ジル)

00.血に塗れた世界(ジル視点)
鈍い音が響いた。
少し前に意識を手放したことを思い出し、薄く目を開くと…
男が怒り任せに自分を蹴り続けている姿を確認した。
狂ったように、自分を嬲るその男に私はゆるりと微笑む。
私を虐げることで、あなたは幸せになれますか?
あなたが、幸せになるのなら私はそれを望みます。
あなたは、私の家族だから。
血の繋がりなどなくとも、数時間前に家族の契りを結んだ。
痛みなど感じない。
それほどに殴られたから。
感覚は麻痺していて、そして…
キラリと光る刃物が振りかぶった瞬間、私は…
嗚呼、ここが私の世界…
そう感じて、瞳を閉じた。