RUN④(熱斗×炎山)

4.気付かされた感情
デンサン病院――

「…」
病室では未だ眠っている炎山の姿とそれを見守る熱斗がいた。
炎山がこんな酷い目にあうとは思いもしなかった
薄々とは気付いていた
炎山の身体中に付いている痣や、切り傷…


もしかして、誰かに暴力を振るわれてたんじゃないか、って…
俺にとって、炎山は友達で、恋人のような感情があったわけでもない。
でも、今回の件で、分かったんだ。
失いかけた炎山への気持ち
もしも、このまま炎山に会えなかったら・・・?
このまま会わずに、炎山が消えてしまったら?
そう思ったら、怖くなって
気付けばIPCの副社長室にきていた。
最初に写った光景・・・
それは炎山が今でも死にそうな顔をしていて、殺されかけていたところ。
血の気が引いた
気づけば首を絞めていた女の体を突き飛ばしていた。
許せなかった
炎山を殺そうとしたこと
俺にとって、
炎山は特別な存在になってた
俺を必要としてた炎山
気付けば俺にとって炎山は特別だった
失いかけたことで気づかされたんだ
大切な存在
だから、俺は・・・
「言わなきゃな、ちゃんと・・・」
炎山のこと愛してるって…
誰よりも何よりもお前を愛しているって・・・
言わなきゃいけない
俺はやっと気づいたんだ
炎山を愛しているということを・・・―――   11.06.18.土
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はい、熱斗が自分の気持ちに気づいた話です。
うーん、
やはり、もっと文章の勉強をしなくてはね。
ちなみに気づいてる人は気づいていると思うけど・・・
タイトル名はB,zのRUNという曲からとったのです。
さあ、最新の5話目が次で出るぞ。